１.各療法部門の特徴（理学療法・作業療法・言語聴覚療法）

１）理学療法では、主に「起き上がる」・「座る」・「立つ」・「歩く」などの基本的な動作ができるようになるために、多様な運動や基本的な動作練習を行います。日常生活やスポーツでの疼痛・動作の行いにくく困っている方に対し、疼痛緩和を目的とした物理療法や動作の行いにくさ改善のための運動療法の指導も行います。

２）作業療法では、日常での生活に必要な動作や社会に適応するための能力の回復をめざした日常生活動作や応用動作の練習を行います。

３）言語聴覚療法では、言葉を話す・聞く等の障害（言語障害）や注意・記憶等の障害（高次脳機能障害）、食べる・飲み込む等の障害（摂食嚥下機能障害）に対して介入を行います。＊それぞれの疾患や障がいの程度に応じて、リスク管理を行いながらリハビリテーションを行います。

２.急性期から終末期まで途切れない連携（他施設・行政機関・地域との連携）

１）急性期や回復期病院から退院し自宅で生活されている生活期の方に対し、　本人やご家族の意向を尊重し、医師・看護師・保健師・地域連携室・介護支援専門員など多職種と連携し、医師の指示のもと、効果的なリハビリを行っています。状況やご希望によって、介護予防事業、介護保険でのリハビリテーション、訪問でのリハビリテーションなどの相談・支援を行います。

３.摂食嚥下の取り組み（歯科・外来との連携）

１）摂食嚥下ケア指針に基づき、歯科医師・歯科衛生士・看護師・管理栄養士・言語聴覚士等でチームを組み、摂食嚥下機能の各段階に応じた、相談・対応・支援を行います。
＊必要に応じ、外来や往診時に、歯科医師による嚥下内視鏡検査なども行います。